「好きなものだけ詰め込んでやりました。」

好きなことについて好きなペースで書いて行くのさ。ゲーム実況はじめました。

【MHXX】対二つ名は脱ネセト!圧倒的魅力の攻防一体型!《ブラックXシリーズ》

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まるでハリウッドスターのように!

 

こんばんは、藤夜アキです。

少し前からちらちら見かけていた、ブラックXシリーズを使ってみよう!と思い至り、今日はそんなブラックXシリーズの紹介をしたいと思います!

 

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今回かつぐのもやはりネプタジェセルです!

理由は3スロットだから。いずれ3スロットの別の大剣を作ります。

もちろんですが防具合成しているので、ブラックXシリーズの見た目はどこにも無いです(笑)

 

そもそもブラックXシリーズって何のやねん。

という方向けの説明だと、何か色々面倒な素材が要るけど究極のところオストガロアの素材が必要だよ、っていう感じです。

それよりもいにしえの巨龍骨×20の方が大変なんですけどね。

・いにしえの巨龍骨×20

・発光する濃粘液×17

・ポッケチケットG×10

・黒いかけら×9

・黒い塊×4

が必要になります。

中でも最も厄介ないにしえの巨龍骨は、フエールピッケルで増やすか、旧砂漠ツアーリタマラがオススメです(氷海秘境リセマラをオススメしている方がいらっしゃいますが多分その方がストレス溜まります)。旧砂漠は3→5→9→2の順に移動するのがベストかと。

 

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さて、それではブラックXシリーズのスキル紹介です。

①属性やられ無効

標準でついているのは他だとエスカドラシリーズ(アルバトリオンくらいしか記憶に無いです。

エスカドラシリーズより有能です。難易度とは()

死に直結する火属性やられや、気絶しやすくなる雷属性やられなどを完全無効にする凄い奴です。

②抜刀術【技】

私大好き抜刀術【技】です。抜刀攻撃は100%クリティカルになります。

③集中

太刀や双剣のゲージ、大剣やハンマーのタメが速くなります。

④居合い術【力】

納刀術×抜刀術【力】の掛け合わせ。

抜刀術【技】は、抜刀攻撃に滅気効果がつくようになります。

 

この四つがついていながら、スロットが2個余分にあるため、護石3スロット武器3スロットと合わせると、(4+4+2)+2×5の、心眼のようなスキルとキノコ大好きのようなスキルがさらに一つずつ付けることが可能です。

超会心を付けたり、業物を付けたり、高級耳栓を付けたり、砥石使用高速化を付けたりが良いと思います。

 

ですから、ブラックXシリーズは剣士の中でも特に大剣、ハンマーに向いています!

双剣や太刀も連撃を発動させると向いているでしょうか!

抜刀系のスキルがやや腐るので、二番という感じですね。

 

これだけでも十分強いのですが、ブラックXシリーズの魅力はもう一つあります。

 

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龍属性以外の耐性値がall10なんです!

雷と水に弱いネセトタマミツネジンオウガライゼクスなどの二つ名持ちに手を焼きます。

二つ名持ちは龍属性攻撃を使ってくる相手が隻眼イャンガルルガと矛砕ダイミョウザザミだけです。いずれもそれほど強いわけではないですし、その時はネセトにすれば良いので、それ以外の16種を見れるとするとかなりの安心感です。

防御力も840程度とネセトよりやや低いぐらいですから、武器や猫飯でカバーできます。

ネプタジェセル担げば900行くので、十分な数値だと言えるでしょう。

 

防具作りの中では違う方向性の面倒くささがありますが、性能は折り紙つきです。

 

ネセトに飽きた方は、ぜひ一度作ってみてはいかがでしょうか!

【MHXX】カボチャにしか見えない!臨界ブラキ爆破片手剣で日頃のストレス解消!《砕光恒鋭剣チェブラク》

こんばんは、藤夜アキです。

 

芸術は爆発だ

 

ということで、爆発オチなんてサイテー!

ですが、今回は爆破属性に着目した記事を書いてみますよ。

 

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それがこの、私にはカボチャにしか見えない片手剣、砕光恒鋭剣チェブラクです!

 

今回は爆破属性を強化するボマー(爆破属性は特殊攻撃でありながら、他の状態異常攻撃と区別されるため、状態異常攻撃+1や+2では強化されません。ボマーでの強化なのでスロット数が少ないところが地味に利点です)での使用が前提です。

 

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さて、早速性能を見てみましょう。

ボマーで強化された爆破属性の属性値は何と52です。

切れ味は+2でない通常でも白ゲージまであり、安心の性能です。

スロットも2つあり、攻撃力も300と高い方でしょう。

優秀な片手剣だと思います。カボチャにしか見えないけど。

 

何故片手剣なのか、と言うと、やっぱり特殊攻撃は片手剣でしょ!という理由に帰結します。

凄いスピードでボォン!ボォン!する様が見られて楽しい。ストレス解消になります(笑)

 

さて、今回は二種類の防具セットを用意しましたよ。

 

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いつもの通りネセトで組んだものがこちら。

片手剣の手数を活かすべく、連撃で会心率を高めています。

 心眼×鈍器使いで手数が多いが故の切れ味の消費の速さを逆に利用してやろうという魂胆。

殴る、爆破する、怯ませる、の3点セットを視野に入れた小ずるい爆弾魔です。

 

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もう一つが燼滅刃で使うパターンです。

切れ味レベル+2で保障した切れ味を、砥石使用高速化、剛刃研磨でキープします。片手剣は抜刀状態でアイテムが使える利点がありますから、砥石使用高速化の恩恵をさらにあずかれる強みがありますね。

連撃と違い、切れ味による攻撃力補正で闘っていく形になります。

ボマーが標準で付いているところが採用の理由ですが、3スロット空きがある護石と組ませるとチェブラクのスロットと合わせてもう一つスキルを追加することも出来、二つ名防具のひまひとつな部分を解消することが出来るのも大きな採用理由です。

連撃の護石と組ませてこちらでも連撃を発動させると、さらに火力UPも見込めますね。

睡眠×ボマーとして今まで見てきた燼滅刃ですが、爆破属性の武器との相性という見方をしたことで、今回コレまでと違う強みを発見することが出来ました。

 

お好みで選んでもらえれば良いのですが、燼滅刃は雷耐性が少し高いので、そういった面で使い分けたりすると良いかもしれません。

 

それからスタイルですが、ブレイヴかブシドーにするのが無難かと思います。

 

とにかく笑えるくらいすぐ爆発してくれるので、ストレス発散余裕です。

ぜひ皆さんも良き爆発を!

【MHXX】究極の味方支援!麻痺片手剣で狩りの流れを作る!《デスレストレイン/セクトドスベルデ》

こんにちは、藤夜アキです。

 

麻痺、と聞くと片手剣!と考えられる方も多いのではないでしょうか。

それ程特攻は片手剣の手数でカバー、という認識はハンターさんたちの間で広く持たれているきらいがあります。

 

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そんな麻痺の片手剣は、MHXXではデスレストレインが最も有名です。睡眠ではハイガノスショーテルを最も見ますが、デスレストレイン一家に一台、という印象ですね。

さて、ところで皆さんはセクトドスベルデという片手剣をご存知ですか?

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実はこれも麻痺片手剣なんです。

オルタロスから出来る麻痺片手剣です。緑色の薄羽がとてもキレイでしょ?

 

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デスレストレインに対してスロットも1つ減り麻痺の属性値も少し落ちますが、ゲージまでしかないデスレストレインに比べるとゲージまであるので、スキル構成が些か変わるかと思います。

 

さて、今回はそんな麻痺片手剣で味方支援に特化した闘い方を目指します!

 

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今回考案したスキル構成はこんな感じです。

基本コンセプトはハイアーザントップでその強さを実感した乗り名人×飛燕です。

ここに、麻痺片手剣の特徴を活かすべく、状態異常攻撃+2を付けています。

とにかく乗る!麻痺らせる!

ダウンしたり麻痺したら、今だ、かかれえええ!!!と号令をかけましょう!

心眼は切れ味がすぐに劣化するデスレストレインを使い続けるためのスキル。

セクトドスベルデの場合、多少長持ちするので砥石使用高速化にしたり、業物に変えても良いかもしれません。私の構成では何かを切ることになるので、砥石使用高速化にしてスロットの空きを調整すると思います。

他に考えられるものとしては、乗り時にバインドボイスを有効活用出来る高級耳栓や、片手剣ならではの抜刀状態でのアイテム使用を考慮して、広域化+2を付けて実質常に粉塵マンになるなどが良いかと。

私は広域の良い護石が無いので実現しませんが、出来ればやってみたいですね。

 

使用感ですが、悪くはないです。

たた、乗り操虫棍を使い続けてきた身としては、片手剣に慣れていないのもあるのですが、少し見劣りするかな、とも思います。

 

また新しい発見がありましたら追記しますね。

【MHXX】二つ名持ちクエスト全制覇!超特殊許可に使った装備セット公開します!

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この日を待ちわびていたぞー!

 

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こんばんは、藤夜アキです。

ついにやりました!

特殊許可クエスト全制覇!

 MHXX発売から2ヶ月と一週間。遅い方ではありますが、無事全ての特殊許可クエストを制覇することが出来ました。

その間フレンドさんが出来たり、その方に手伝っていただいたり……。

私はMHXでは一切二つ名をやっていないので、全くの0からのスタートでした。

つまり、16個クリアしなければならないクエスト×11=176個と、6個クリアしなければならないクエスト×7=42個の合計、218クエストを踏破したことになります。

 

発売当初から比べるとびっくりするほど過疎が進んでおり(スイッチ版発売で人気盛り返すのかな?)、なかなかオンラインでの募集にも人が集まり来にくくある気がしますが、そんな中で基本的に野良マルチでこなしました。

 

さて、1〜G5までは基本的に何なりと行けると思うので特に特集記事は組まないのですが、超特殊許可クエスは必ずしもそうではないとは思うので、今回は私が超特殊許可クエストで使用した三つの武器の装備セットを紹介したいと思います。

どんな武器をどんなスタイルで、どんなスキルで、という部分の紹介です。

防具は全てネセト装備である点にご注意下さい。

ただし、あくまでも大事なのは味方との連携ですし、モンスターとの相性になります。ですが、汎用性の高いものを使っているので、てんでダメ、ってことは無いと思います。

 

真名ネプタジェセル

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言わずと知れたアトラル・カの大剣です。

防御+60という追加効果に3スロット、紫ゲージという破格の性能で、防御力900をキープしながら即死を避けるのが狙いです。

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ブシドースタイルです。エリアルやブレイヴで使う方もいますが、後続するスキルとの相性からブシドー一択です。

ご覧の通り900越えの防御力で、不安などどこにもありません。

狩技はムーンブレイクⅢか絶対回避【臨戦】あたりが良いかと思います。

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スキルはこのような構成になっています。

抜刀術【技】+超会心で、100%1.25倍のクリティカル攻撃を繰り出します。

納刀術で即座に納刀し、以下その繰り返しです。

ブシドージャスト回避から狙った方向に走りながら溜め攻撃が出来るため、納刀状態からなら非常に威力の高い会心攻撃が出ます。武器出し状態でももちろん溜め攻撃の威力は高く、何より他のスタイルよりも生還率が高いです。

ブレイヴはブレイヴ状態で無いと動きが鈍いので、私はあまり好きではないです。

砥石使用高速化はへたりやすいネプタジェセルの切れ味を戦闘中に回復するために付けています。

 

黒炎王、白疾風、荒鉤爪、天眼、紫毒姫、隻眼、青電主、鏖魔辺りはこれで挑みました。動きが素早く、それでいてモーションが見切りやすいモンスターに向きます。

 

ハイアーザントップ

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私イチオシ最高の操虫棍です。これより強い操虫棍があるなら教えて下さい。

やはりこれも3スロット、麻痺属性です。

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スタイルはエリアル一択です。

狩技はエキスハンターⅢに限ります。

それ以外有り得ません。

とにかく乗る。乗って乗って乗りまくる。

赤エキスを取得後、ジャンプ攻撃数回で一度目の乗りが行え、ダウン中か直後に麻痺が入り、その状態でジャンプ攻撃を繰り返すことで二度目の乗りが行えるという、理想的な開幕の流れを作ることが出来ます。

トリプルエキス取得中は①のネプタジェセル並みの防御力が出ます。

エキハンでのトリプルエキス取得では防御力が1000を超えます。

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スキル構成はこんな感じです。

捕獲の見極めは砥石使用高速化とかが良いかと。

乗り名人×飛燕は必須です。これが無いとお荷物。圧倒的な乗り効率となり、一度のクエスト中に4,5回の乗りダウンがザラになります。

心眼はあっという間に切れ味ゲージが緑や黄色になるこの武器が、弾かれずスムーズに闘うためにこれまた必須なスキルです。

お好みに応じて特殊攻撃強化などを付けても良いかとは思いますが、麻痺は副産物の程度。

仕事するハイアーザントップ使いになれば、超特殊許可クエストであろうと、有能なガンナーさん×3と組んだ時には6分台でのクリアなどもあります。

 

岩穿、大雪主、金雷公、鎧裂、矛砕、宝纏辺りはこれで挑みました。大ぶりな動きであったり、麻痺が効きやすかったり、剣士と挑むよりはガンナーと挑むことの方が多いモンスターに向きます。

 

無明弩【正業】

 

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先日紹介したばかりのナルガクルガライトボウガンです。

あまりに使えるので再び紹介。

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ブレイヴスタイル一択です。ブシドーでも行けなくはないのですが、ブレイヴリロードの方が相手の攻撃に対して常に構える姿勢を取れやすく、ガンナー特有の鎧袖一触(触れられたら即終了)の危機回避に相応しいです。

スキルは絶対回避【臨戦】です。すぐ溜まりますのでガンガン使いましょう。

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スキル構成はこんな感じです。

貫通弾lv1のみ(適宜麻痺弾と斬撃弾は使いますが)を使うので、貫通弾のみ強化すればOKです。

超会心も必須。アホみたいな火力のために必ず付けましょう。

調合成功率+20%と最大数生産は延々とlv1貫通弾を撃ち続けるためのスキルです。

 

燼滅刃、紅兜、朧隠、銀嶺辺りはこれで挑みました。触れるとヤバいが触れなければただの的、というモンスターに向きます。瞬間的に移動してこない相手に使いたいですね。味方に有能な麻痺使いや乗り名人がいる場合には、積極的に使っていきたいところです。

 

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というわけで全て揃えることに成功しましたよ!

個人的に天眼と朧隠のカラーが好きです。

 

ようやく特殊許可クエストに追われることもなくなったので、今後はスイッチ版をやる方の分も含め、色々な武器を紹介して行けたら良いな、と思います♪

これからも応援よろしくお願いします!( ˙꒳​˙ )

【創作】《短編》リウセイアフター

 星降った夏の夜。
 私と祐一は、家路を歩いていた。
 流星群。初めて、ちゃんと目にした。
 祐一は、そういうものに目を向けさせてくれる、そんな人だったから。
 そんなロマンチックなものは、心のどこかで距離を置いていた。
 何だか、ほら、恥ずかしいし。それより即物的なものの方が、オンナノコなら求めるみたいな先入観、オトコノコの間じゃ、あったりするじゃん。
 確かに、買い物に行ったり、美味しいモノを食べたり、そういうことの方がデートには相応しい感じもする。
 星を見に行く、なんて、ちょっとした物語みたい。
 でも、祐一はあまりに自然と、私を誘い出してくれた。
 二人、行きに初めて通った道を、確かここを通ったねなんて確認しながら歩く。
 星が綺麗に見える、祐一が私に教えてくれた秘密の場所は、そのために人工の光が少なくて、そこまでの道のりも、私の知っているどんな場所よりも薄暗かった。
 何だか、私は不安になった。
 躓いてしまいそう、そんな表向きの不安と、思い出してしまいそう、そんな本当の不安。
 左手が、自然と胸元に来る。
「わっ!」
 同時に、右手に、感触。
「俺だって」
「び、びっくりしたじゃん」
「ごめん」
 右手に触れたのは――繋がれたのは、祐一の手。
「何、どうしたの」
「明香莉、今、不安がってたから」
「え」
 その一音だけで、祐一は私の(どうして分かったの? こんなに真っ暗なのに)という思いを読み取った。
「暗いところ、苦手じゃん?」
 明るい声。
 祐一はそう言ったけど、それが本当の理由じゃないのは分かっていた。
 きっと祐一には、私が、手を胸に当てようとするのが分かったんだ。なんで分かったの、って掘り下げて聞いたら、多分、「何となくだよ」なんて答えて、本当にそうなんだろうけど。
「大丈夫、明香莉には、俺がついてる」
 みんな、一度は口にした言葉。
 一人目は信じちゃって、二人目は半信半疑に聞いて、三人目からは話半分にしか聞かなかった。
 これだって、信じちゃう、のかもしれないけど、オトコノコを分かってしまった気でいる私が、それでも信じてみたいと思った。
 騙されていても構わない、じゃない。
 そんな自暴自棄の想いじゃなくて、「私のこと、託したよ」って、そんな一世一代の想い。
「オンナノコみたいなこの手に、私が守れるかなあ?」
「ぐ、そこは、精進するよ」
「筋トレ三日も続かないのに?」
「明香莉も一緒にやってくれたら、きっと続くよ」
「え、私を巻き込むんデスカ」
「明香莉も、食べないダイエットより、筋肉付けて、健康的にやせるダイエッ――痛い、痛いよ」
「この程度力入れただけで痛がる時点で、まだまだ弱っちいの」
「だから、精進するんだってば」
「ご褒美あるなら、考えるよ、一緒に筋トレ」
「うん、じゃあ、考えよう」
 バカップルと、将来性のある恋人同士の会話と。その境界は、どこからなんだろう。
 私たちのコレも、大体の人からしたら、間違いなく前者なんだろうけど。
 祐一がここまで言ったら、きっと、ずっと続いていく、そんな自信が持てる。
「守ってね、ずっと」
 星降った夏の夜。
 いつの夏も、星は輝いていたけれど。
 今日やっと、私の記憶に、綴じられた。
 祐一が、私の手を、繋いでいてくれるから。

 

 

タイトルからも気に入っている作品です。

あまり明るいものは書かないのですが、これはしっくりきた珍しい作品です。

【創作】《詩》Retake

 五年といくらか。
 思い出せば遠く、目にすれば近い時間。
 変わっていないと思えばそれまでで。
 変わってしまったと思えばそうかもしれない。
 きっと朝な夕なに見ても、朝と夕とでは違う。
 花は落ちて、新芽は開いて。
 けれど人はそれを同じだと口にする。
 だったら五年といくらかなんて。
 きっと同じだ。
 変わってしまったのは私たちだけだ。

 一年といくらか。
 この道を歩いてあなたを見つめた。
 髪型を変えたんだね、今日のシャツの色は珍しいね。
 ささやかな違いを見つける度、口元がほころんだ。
 やさしくないと言われた私が。
 やさしくいられた時間だった。
 一年が一年一年と輪切りにされなければ。
 私はずっとそういられたに違いない。
 でも、年は変わるから、年は重なるから。
 かつてそこにあったものは、隠れていく。
 だから一年といくらかで終わる。
 そんな運命だった。
 許されたのは、悲しむことだけだ。

 十分といくらか。
 どんな受け止め方を探しても、短い時間。
 それだけでも、と幸せに受け止めても。
 それだけしか、と不幸せに受け止めても。
 過ぎ去れば、私は同じ顔をする。
 あなたの歩幅は変わらない。
 私たちの会話は変わらない。
 手を振る場所も変わらない。
 私たちの関係だけが異なる。
 この道を歩くことで。
 それが痛いほど分かるよ。

 もう、恋人じゃないんだね。

 

 

英語タイトル好きなんですよね。

【創作】《短編》キスと呪い[5/23はキスの日]

「鞍冨、お前も好きな奴いんだろ?」
 って聞いた時には、それはもうドキッとして、胸がきゅうっとなったけど、その後すぐに中瀬君が「鞍冨は汐井。聞くまでもないだろ?」と尋ねると、私は聞いちゃいけない場所に居合わせてしまったと気付かされた。
「バ、バカ、そんなわけないだろ。俺が好きなのはもっと美人だ。寺澤とか、ああいう感じだな。あ、寺澤じゃないからな。あいつそもそも彼氏いるし」
 私からしたらとても軽いとは言えない死刑宣告。
 足元がなくなったような気持ちがして、それからどうやって無事に家に帰れたのか、何か奇跡でも起きたんじゃないかと思う。
 ずっと一緒にいて、誰より分かってあげてて、一番近くにいたはずなのに、篤毅の心には隙間があったみたいで、影も形も見えないその誰かに、私の好きな人の心は奪われてしまった。
 それはもう酷い感情に見舞われて、篤毅のために意識していたあれこれが全部ゆるゆるになって、気付いた時には男子的には完全なデブにまで陥った。
 いけないと分かってるのに、篤毅の振る舞いの全部がイライラして、おかげでやけ食いが止まらない。
 それを見て「文月は本当ゴリラだよな。何があったらそんな食えるんだよ」なんて暴言を吐くなんて。
 早々にフラれてしまえ、そう呪ってから、すぐに悲しくなる。
 どんなに辛くても、悲しくても、私は篤毅のことが愛おしい。
 幸せに笑っててほしい。

 神様は意地悪だ。
 人が夢を見るのは、神様がいるから。
 眠っている時だけならまだしも、夢みたいな光景を唐突に見せて、悩める人間が戸惑うのを見て楽しむんだ。
 もう恋心なんて捨ててしまおう、そう決めて、最初で最後のデートにしようとしたのに。
 どれだけ仕掛けても微動だにしない篤毅を見せられて、このまま家に帰ったら泣き疲れようと、ようやく心を固められた刹那――
 茜差す日の照らす列車の中に、私と篤毅、二人。
 誰もいない。
 慣れない列車の揺れのせいか、篤毅は眠っている。
 こんなの。
 酷いよ。
 最後の最後に、思い出を一つくれる、って。
 そういうことみたい。
 こんな奴なのに。
 こんな奴なのに、篤毅はかっこいいから。
 好きになったその人も、きっと篤毅を好きになるよ。
 そうしたらこの唇も、その人のもの。
 美人なんだよね。寺澤さんみたいなんだよね。
 それなら私、敵うわけないよ。
 だからかな。
 許された、一度限りのキス。
 でも、それは篤毅の記憶には、刻まれない。
 私だけが知っていて、私だけが覚えていて、私だけが忘れられない、独りよがりのキス。
 それで篤毅は幸せになれるの?
 そう思うと、出来るわけが――
「次は――」
 唇と、唇。
 触れても。
 何も無くて。
 ただただ悲しくて。
 泣いている私を、何故か篤毅は抱きしめていて。
「篤毅……?」
「なっ、あ、あの、な、文月……いきなり、キ、キスとかするのは……いや……嫌とかじゃ、ないんだけどな……」
 ぼろぼろ。
 ぼろぼろとこぼれて、私は何を、
「言った」
 言っているかも分からず、
「篤毅、言った……好きな人がいるって言った。……ぐすっ、言ったもん……寺澤さんみたいな美人だって言った……」
 ただただもう、涙と言葉が溢れるがまま。
「お前……あれ聞いてたのか……。あのな、あれは何て言うか、流れって言うか、認めんのハズくて、適当に言った話で……俺はずっと、お前のことが好きだった……って、感じなんだよ……」
「嘘、嘘だ。篤毅、そんな素振り、全然見せなかった!」
「ふ、普通幼なじみ好きになって、恋愛的に好きになったとかストレートに表現出来ないだろ」
「私から散々アピールしたのに、それでも全部無視したのは?」
「そ、そういう感じでおちょくってんのかな、って。俺がその気になったら、ドッキリでしたー、的な……。お前、そういうのしそうだし」
「バカ、篤毅の、篤毅のバカ……そのせいで私、私……!」
 私は思わず篤毅の胸に顔を埋めて、肩をぽこぽこと叩いていた。
「返せ、私のファーストキス、返して」
 思いっきり睨んでやる。いっそ呪われてしまえ。
「は?」
「こんな状況で仕方なしにするようなキスじゃなかった。もっとちゃんと、ちゃんと、恋人になって、ちゃんとするつもりだった!」
「いや、お前が勝手に!」
「返せ、もう、ちゃんとさせろ!」
 そう言って私は篤毅にキスをした。
 今度はちゃんと、幸せになるために。
 それから、呪いをかけるために。
 私を傷付けるバカな篤毅には、もうならないように、って。

 

 

5/23はキスの日なんですって。

なんでかは知りません。でもキスの日なんですって。

乗っかるつもりは全く無かったんですが、私の作品でキスをテーマに書いたものが見たい、とリクエストをいただいたので書くことにしました。

日頃はバッドエンドが多いですが、今日は機嫌が良かったのでハッピーエンドにしてやりました。